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「あー!そこにドブネズミが!!」
ネズミなんて…嘘だ
「マジか!?」
「うわっ!」
「ウホッ!」
昭和トリオは反射的に飛び退く。
一人だけ明らかに変な驚き方したが俺は無視し、一番手前にいた次郎に渾身のアッパーをお見舞いし脱兎の如く駆け出した。
「まっ…待ちやがれ!」
「俺のアゴがぁぁ!」
「ヤらせろォォォォ!」
次郎はアゴを抑えのたうち回っている…いい気味だが三郎…じゃなくて天之介が危ない。
「この天才に追いつけれるなら追いついて見やがれ!」
俺は振り向くことなく叫び、さらに速く走る。
それからも何か騒いでいたが声は徐々に遠ざかり、後ろに振り向くと俺の視界には不良はいなかった。
「ゼーゼー…あの昭和トリオが…遅刻したじゃねえか…」
西城高校は8:30分を越える登校は遅刻と見なされもれなく体育教師と生徒指導の先生のダブル説教フルコースを腹一杯喰わされる。
時刻は8:29分…俺の現在位置から西城高校まで3分かかる。
ここでテンプレなのが同じ遅刻の美少女と遭遇し、そのまま関係を築いていくのだが人生は甘くなく、俺は始終一人全力疾走…(副音声 作者死ね)
俺は必死に走ったが結局遅刻してしまい説教を受けた(副音声 体育教師美人だったな)
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