とある日常

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眼鏡をかけ直して振り返ると少女は満足げに立っていた。 「あなたなかなか優秀なのね」 「お褒めの言葉ありがと」 土埃をはらい、荷物を背負い身支度を整える。 少女はジロジロと俺の全身を見つめた。 俺は目立つ容姿ではないと自負している。 金髪・・・てのは今時さほど珍しくもないし、短髪で目を引くものではない。 身長も高2で170というのは普通だろう。 「あなた、私を護衛なさい」 道路のど真ん中で仁王立ちの少女は悠然と立ち、そう言い放った。 _
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