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「本当にありがとう。自己紹介がまだだったね。僕はクト。よろしくね。さっそくだけど君達は楽器をやっているかい?」
五人は頷いた。曲也は父の影響から指揮棒を、菅人は恩師の影響からトランペットを、深音は姉の影響からフルートを、弦は兄の影響からバイオリンを、奏は母の影響からピアノをやっていた。だからこの横浜音楽学校に入学した。
皆、
「将来はそれぞれの演奏者になりたい」
と思っていて、今では仲良しのこのメンバーとさらに仲間を増やし、彼らと一緒に音楽団を結成したいと思うようになっていた。
そのことを妖精達に話した。
クトがいった。
「そっか、わかった。じゃあ、みんな(楽器の妖精達)それぞれパートナーになれる者達の所へと飛んでいって自己紹介をしてくれ。
君達にも改めてお願いするよ。」
奏の手には完全にお嬢様な妖精がとまった。
「わたくしはアニーですわ。ピアノの妖精ですの。よろしくですわ。」
「私は桃園奏よ。よろしくね。」
弦の手にはとてもボーイッシュな妖精がとまった。
「僕はオリン。バイオリンの妖精だよ。これからよろしく。」
「うん、よろしく。僕は緑瀬弦っていうんだ。」
深音の手にはとても女の子らしく、見かけもキュートな妖精がとまった。
「あたしはティスよ。フルートの妖精だよ。よろしく。」
「私は黄坂深音。よろしくね。」
菅人の手には俺様気取りの妖精がとまった。
「俺様はトラン!トランペットの妖精だぜ!よろしくな!」
「ああ、俺は青山菅人だ。」
曲也の手に優しそうでみんなのまとめ役の妖精、そうクトだ。
「僕は赤井曲也。よろしくね、クト。」
「指揮棒の妖精だよ。よろしく。さてと・・・」
クトがそういうと楽器の妖精達はもといたピアノの上へと戻った。
妖精達は円陣を組み始めた。そして光に包まれる。しばらくすると曲也達の手にはホイッスルがあった。クト達はそれぞれのホイッスルの横面に絵としてかかれていた。
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