♪第一楽章-楽器の妖精-♪

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20XX年2月とある山にてそこに巨大な石で閉ざされている洞窟がある。 その石には皹が入っていて、楽譜が貼ってあり、そして、その石は次々に黒い光を吸い込んでいく。そしてついには楽譜が剥がれ落ち、その石は砕けてしまった。 そこから、雑音をたてて、幼い少女のような雑音姫ノイルを中心に化け物の姿をした雑音将軍ザーツ、雑音妖術師ソウーナ、雑音隊長ウルサー、雑音博士ワメーダが出てきた。彼等は雑音帝国ノイズメア。彼等は雑音のみの世界を作ろうとする帝国である。 だが、何者達かが数年前にあの楽譜でこの洞窟内に彼等を封印していたのだ。 だがかなりの長い年月がたつにつれ石に皹が入り、そこから黒い光(雑音)を吸い込み、今にいたるということだ。彼等はかなりの科学技術等があるようで、20XX年にも負けをとらないくらいだ。いやむしろ彼等のが上かもしれない。 ノイルがいった。 「ふぁ~、超超超久しぶりの嫌な音のある空気だね。ねぇ?ザーツ?今、西暦何年?」 ザーツが答える。 「今は多分20XX年ですな。。我々がにっくき、楽器の妖精達と人間達に封印されて数年はたちますから。」 「え!?ホント?それはそーと綺麗な音まだあるんでしょ?やだやだきらーい、きらーい。全部あたしの好きな音に変えて~。」 ソウーナがいった。 「そのつもりですわよ。ノイル様。」 「でもまた楽器の妖精と人間達に邪魔されないか心配。」 ノイルがそういうとウルサーがいった。 「あの封印を解くほどの雑音があるんですよ。綺麗な音を愛する人間などいませんよ。だから素晴らしい雑音や騒音をノイル様にお聞かせできると思いますよ!」 「わ~い。楽しみ~。 」ワメーダがいった。 「では早速準備に取り掛かりましょう!ノイル様、準備が出来ましたら御呼び致しますので、それまでごゆっくりお休み下さいませ。」 「うん!わかった。」 そういうと雑音姫ノイルは近くの岩場に腰掛け足をばたつかせ、首を揺らしながら歌を歌いはじめた。ウルサーがいった。 「雑音下級兵士ラケットどもよ、さっさと準備に取り掛かれ!」「「ラケ、ラケ」」そういうとラケット達は作業を開始したのだった。
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