♪第一楽章-楽器の妖精-♪

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時は過ぎて、20XX年4月 横浜音楽学校 高等部 3年-#組の教室 授業が開始されてから二日後・・・・、時刻は午前8時 教室内は他の学校と同じく騒がしい。 そんな中・・・ 一人の少女が机に座り、後ろの男性二人にいった。 少女の名を桃園奏、右の少年を青山菅人、左の少年を緑瀬弦という。 「ねぇ、ねぇ?管人に弦。」 「ん?どした、奏?」 管人がいった。 弦もそれに同意するようにと奏を見た。 「あたしね?昨日、夢で楽器の妖精達に会ったの。」 「え!?」 菅人と弦は驚いた。 だがその驚きはそれを知っているかのような驚き方だった。 しばらくして弦がいった。 「僕も実は会ったんだ。」 「俺も。」 「マジ!?」 「うん。」 弦がそう頷いた時と同じ頃、教室のドアが開いた。 そこには一人の少年と一人の少女。 少年を赤井曲也、少女を黄坂深音という。 曲也がいった。 「深音も見たのかぁ。」 「うん、でもそんな妖精がいるならちょっと会ってみたいかも。」 「だね。」 その話を聞いた菅人達。 彼らに駆け寄り、奏が曲也と深音にいった。 「おはよ。曲也、深音。 てか、二人も楽器の妖精達に会ったの?」 深音はいった。 「え!?うん、でも、もって奏達も?」 三人は頷いた。 そして曲也がいった。 「それって僕達、何かに導かれてるって気がするね。」 四人は頷いた。 そう、この五人はのちに、本当に楽器の妖精に会う。そして彼等は絶対に忘れられない最後の高校生活を体験するのだった。
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