まだ折れてないだろう

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「なぁ、ファルケンボーグ?」 吉田がファルケンボーグに近付いた。 「ちょっと待ってよ、まだ着替えてないから」 ファルケンボーグは、急いで着替えながらそう答えた。 「どうだ?私と手を組まないか?そうすれば、世界(グラウンド)の半分はお前にやろう」 吉田は、低い声でそう言った。 「なっ!?くっ、おのれドラゴン・キングめ!!日本語で竜王め!!」 ファルケンボーグは、額に汗を流しながらそう答える。 「悪い条件じゃ無いだろう?」 吉田は、クククと笑っている。 「ならば、陸は俺がもらう。そのかわりお前には海を全部やろう」 「なるほど文句の付けようもない条件だ、交渉成立だな」 2人はそう言って、元気良くトンボかけをやり始めた。 「……長ぇよ」 その光景をずっと眺めていた俺は、1人呟いた。
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