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「ここまで来れば大丈夫か…」
薄明かりの中で、息を切らしながら呟いた。
ある倉庫の中の物陰、ここならば奴等に見つから無いだろう。
先程まで俺は、凶器を手にした男達に追われていた。
今は何とか追っ手を巻いて、倉庫の中に身を隠している。
しかし、いつまでもここにいる訳にはいかない。
息を整えたら、ここを出る事にした。
「見ぃつけた~」
「!!?」
その時、突然背後から声をかけられた。
振り向くと、そこには追っ手の内の一人がいた。どうやら待ち伏せしていたらしい。
俺を捕まえようとする手を払いのけ、脱兎の如く倉庫から飛び出した。
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