全ての想いを、言葉にするのは無理でしょう?

5/8
前へ
/162ページ
次へ
「じゃあいくぞ~!」 それから、吉田と的場はブルペンに入って、捕球練習に入った。 的場の名誉の為に言うが、的場は決して素人でも下手くそでも無い。 中学でもやっていたらしく、キャッチャーとしての基本動作は出来ている。 ただ、自慢では無いが、俺のボールはそこらのピッチャーよりも速い。 ブルペンでは問題無いが、試合になると的場は俺のボールを、上手く捕球出来ていない。 「よっしゃ~、次々行くぞ~!?」 ブルペンでは、テンポ良く吉田がボールを投げていた。 因みに吉田のピッチャーとしての実力は、はっきり言って駄目駄目だった。 地肩は強いが、コントロールは悪く、変化球は使えるレベルでは無い。 何よりも、明らかにフォームがおかしかった。
/162ページ

最初のコメントを投稿しよう!

505人が本棚に入れています
本棚に追加