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「♪優し~さに~、つ~つま~れたな~ら♪」
その時、バッグに入れていた携帯が鳴った。
「誰から?」
的場が着替えをしながら聞いてくる。
「彼女からのメール。今日これから遊びに行くからさ……」
適当に返信しながらそう答える。
「いいなぁ、俺も彼女が欲しいよ」
そんな他愛も無い会話をしていると、
「What?KA-NO-JO?ソレは食べれる物デスカ?」
吉田が話に入ってきた……
「チョット試してミナイト分からないとですよ!?ワタシに試食させて下さいナリよ!!」
俺は、コロ助口調で話しかけてくる吉田に対して、
「なぁ吉田?理科室に硫酸があるから、ちょっと取ってきて?」
と、お願いした。
「それを取ってきたら彼女くれる?」
「あぁ、それを一気飲みしたら、彼女はお前の物だ」
「ヨッシャ、じゃあダッシュで行ってくる」
吉田は着替えもままならない状態で、校舎へと向かった。
俺と的場は、この間に素早く着替えて帰る事にした。
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