一章

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私に魔法は操れない。 だからそのエネルギーを彼女に返すことはできないのだ。 彼女は自分の動かなくなった足をみつめ、よかったねと笑った。 これで大丈夫だよ、と。 ……。 私は何でこんなことを思い出してるんだろうか。 ふと見ると白はいつの間にかぐっすりと眠っている。 …私も寝よう。 さっきまで白が座っていた車椅子に乗り、丸くなる。 何気なく上をみると1枚の写真が机の上にのっていた。 片付け忘れたんだろうか。 写真には白と紫と、あと一人知らない男の人が写っていた。 紫っていう人は白の友達で魔法使いではない。 ちなみに読み方は【むらさき】じゃなくて【ゆかり】なんだよと白が言っていた。
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