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「クロ、おいで」
女の子の声が上の部屋から響いてくる。
大好きな大好きな私の飼い主の声だ。
“今いくね”
私は返事をして階段をかけあがった。
女の子が嬉しそうな顔をしている。
長い髪、白いブラウス、白いスカート、
彼女の名前は白――私の飼い主。
「お利口さん」
私が彼女のところにいくと、彼女はいつも頭を撫でてくれる。
彼女の手は白くて柔らかく、とても気持ちいい。
白は私の頭を撫でながら話しだした。
「今日ね、別の魔法使いの人にあったの。私の足を治してくれるんだって」
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