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私に魔法は操れない。
だからそのエネルギーを彼女に返すことはできないのだ。
彼女は自分の動かなくなった足をみつめ、よかったねと笑った。
これで大丈夫だよ、と。
……。
私は何でこんなことを思い出してるんだろうか。
ふと見ると白はいつの間にかぐっすりと眠っている。
…私も寝よう。
さっきまで白が座っていた車椅子に乗り、丸くなる。
何気なく上をみると1枚の写真が机の上にのっていた。
片付け忘れたんだろうか。
写真には白と紫と、あと一人知らない男の人が写っていた。
紫っていう人は白の友達で魔法使いではない。
ちなみに読み方は【むらさき】じゃなくて【ゆかり】なんだよと白が言っていた。
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