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小石の多い悪路を馬車はのんびりと走り行く。
馬車とはいっても、引いているのは馬とは似て非なる六本足の生物。
名前は何だったろうか?
「…………あふっ」
向かい側に座る膝に紅髪の小さな幼女を乗せた少女が、眠そうな欠伸を一つ。
少女は2人の少年に見られていることにハッと気付き、頬を赤く染めて、欠伸によって目尻に浮いた涙を慌てて拭いた。
「ちょ、ちょっと……そ、そんなに見ないで……」
自身の胸元までの座高の幼女を抱き締め、咎めるようにこちらを伺い見ながらのその台詞。
「はぁ……。これは可愛い」
それを手を組んで溜息混じりに呟く馬鹿が一人。
さっきまで馬車の外の景色を見ていた筈のこの超が付く程の馬鹿に、目の前の超が付く程の美少女のこの行為は色んな意味で危ない。
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