太陽のような君へ

春、入学式があるよ。

葉「………で～、あるので～、とりあえず入学おめでとうございます～。」

今は体育館で入学式中。

今年も、葉子さんは校長らしくない挨拶で終わった。

信「適当さハンパねぇな。略してパネェ。」

美「バカ。何が略してパネェ、よ。カッコ良くないから。」

葉子さんの挨拶以外、全ての項目がつまらないので、美由がツッコむのを予想して言ってみたが、当たりだった。

信「ツッコみ、ありがと。退屈だったんだ。」

美「あっ！信！アンタわざと……！」

信「美由は簡単にのってくれて助かるよ。」

美「こ、このーー！！！」

美由が怒って俺に襲い掛かろうとした、その時。

葉「うるさいですよ？神崎 美由さん？」

もう、一生に一度見れるか分からない程稀な葉子さん、お怒りモード。

あんなに笑顔なのに、冷や汗がダラダラ出る。