守る彼女の諸事情

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  松本の言葉を聞いて、俺は水城の言葉を思い出す。 "松本さんには絶対来て貰ってね" 「いやっ、駄目だ!松本!お前も出てくれ!!」 「どうしてですか?」 「どうしてって言われても…客が来るから?」 「?」 意味がわからない、といった顔をする松本に桃が言う。 「きっと梨夏先輩はモテるからですよ~」 「私、モテないわよ?」 「「いやいやいや!!!」」 あまりの自覚のなさに俺と桃は顔の前で手を降る動作をする。 松本は学校一人気だから!! 松本はな、顔だけじゃなくて性格がな…モテるよーな性格してる。 そこに昼休みの終わりを告げる、チャイムが鳴った。 「うわっ、もうこんな時間かよ!松本、桃、悪かったな!急いで戻ってくれ」 結局あんま仕事進まなかった。放課後もやらなきゃなー。 俺ら3人はそれぞれ急いで教室に戻った。
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