守る彼女の諸事情

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  「おい、番犬 テメー仕事しろ」 ガンッと凄い勢いで蹴られ、頬杖から顔が落ちて窓に顎を思いっきりぶつけた。 …このやろう、ケツ顎になったらどうすんだ。 「俺、先輩なんだけど?!何その態度!」 「俺が仕事してんのに、テメーがやってねーからだろ」 この偉そうな奴、     オイカワ ソウタ 副会長 笈川颯汰(17) 俺のが3年で先輩なのに、何この扱い。 (しかも机に足乗っけてるし) 「あー、やる気でねー。夏休みに戻りたい…」 実は今は9月3日。 夏休みが終わって3日目。 この時期は文化祭前だから、何かと忙しい。 「会長、資料出しましたよ」 「おぉ、松本サンキュ♪」 今俺に資料を渡したのは、    マツモト リカ 書記の松本梨夏(16) 美人でしっかりしてて人望も厚い。 まだ2年だけど、俺より全然生徒会長に向いてると思う。 つーかあの俺様(颯汰)が副会長で俺が会長って… 完璧なる人選ミスだろ!!誰だよ、選んだやつ!! (※あなたです)
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