守る彼女の諸事情

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  そこへ無駄に気品がある豪華な生徒会室の扉が開いた。(あ、無駄にとか言っちゃった) 「遅れてすいません!」 「桃、モテモテね」 「何言ってんですかっ。先輩には敵いません」 桃は笑いながら、松本に言った。 …確かに松本の人気はやばいな。俺の学年にまで人気だし。 「そーいえば生徒会って文化祭は何やるの?」 「え、あ、ちょっと待って…」 その言葉に俺はゴソゴソと机を荒らす。 確かこの辺に文化祭スケジュールがあったはず。 そしてやっと埋もれた1枚の紙を見つけた。 俺はそれを読み上げる。 「えーっと…開会式挨拶と見回りと案内係と…げ、」 しかめっ面した俺に桃は恐る恐る尋ねた。 「なっ、何…?」 「コスプレ?」 その言葉に3人が俺を驚いた顔で見つめる。 「「「は?」」」 わーぉ。3人ハモった。
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