1章:出会いと始まりの橋の下

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アニメイトを後にして数メートル。 いつもの交差点で伝蔵と別れる。 「じゃあな、黒理」 「うん、また明日」 ここからはいつも一人だ。 何もない川沿いの道、いつもとかわらないこの道。 でも今日は違った。 川の上を走る車道。それは大きな鉄橋で、この川をまたいでいる。 問題はそこじゃない。その下だ。 その橋の下に、見覚えのある赤い髪が見えた。 「あの子…さっきの?」 周りには遠目でもわかるほどガラの悪そうな三人の男。 その中の、金髪の男が少女の手をつかんだ。 少女は手を振るが、男は離さない。 …まさか襲っているのか? できるだけ足音を立てないように近付いてみる。 声が聞こえた。
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