1章:出会いと始まりの橋の下

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イメージが終わった。 振りかざした腕。そこに音もなく現れたのは太刀。贄殿遮那。 炎こそ出ないけれど、こんな奴らの相手をするには十分な気がした。 「きみを、助けに来ました!」 その言葉に3人の男が激昂する。 髪の毛をつかんでいた男が少女を突き飛ばし、手をボキボキと鳴らしながら臨戦態勢に入る。 川沿いでの戦い。時は満ちた。 まず刀を正面に向ける。 相手が多い以上、一人を一撃で仕留めるしかない。 さきにしかけたのは鼻ピアス。 思い切り振りかぶった拳が放たれる。 「クソガキがぁ!」 振りかぶった分、当たれば僕なんてひとたまりもない、だが、甘い! 振りかぶられた腕の下、腹をめがけて刀をたたきつける。 「ぐふ・・・ぁ・・・」 まず、一人…。 「クソが!てめぇぇぇぇぇ!」 二人目、金髪野郎だ! 今度はためのない攻撃! ヒュッと風を切る音がして拳が放たれる。 その拳を刀の刀身で受け止める。 切れ味こそないが、威力はあるのだろう。ぼきりという音がした。 「あがっ・・・うがぁぁぁぁぁ!」 骨が砕けでもしたのか、右手を抱えてうずくまる。 何とか二人・・・
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