1章:出会いと始まりの橋の下

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「おおおおおおおおおおおおお!」 無駄に雄たけびを上げながら走る。 1歩、2歩。 校門が近づく、同時に残り時間も減る。 「間に合え…間に合え…ッ!」 残り3秒。 「今日の…僕は…」 残り2秒。 「阿修羅すら、凌駕する…」 残り1秒。 「存在だ・・・っ!」 門をくぐった。 残り0秒09秒。 「…あ、でも、うちの学校…席についてないと…遅刻だっけ…」 遅刻と定刻の境界線まであと一歩届かなかった。
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