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「で、今日も遅刻か。」
「け、結構頑張ったんだけどね…」
「でも遅刻は遅刻だぞお前…」
ごもっともな意見を述べているこいつは僕のクラスメートで古くからの友達の、尾田伝蔵(オタ デンゾウ)だ。
「どうも目覚ましのセット間違えるんだよね・・・」
若干(´・ω・`)←こんな顔で弁解する僕。
「まったくお前のドジっ子属性は昔から治らないな…」
「ど、ドジっ子じゃないよ!というか男のドジっ子なんて萌えないでしょ!」
「いや、世の中には男同士の愛を好む人もいるらしいからな…意外に悪くないかもしれないぞ…」
真顔で言わないでくださいと言わざるを得ない。
「まぁ気を落とすなって。それより今日の放課後だが、暇か?」
「家でニコニコするほかに用はないけど」
廃人サーセン
「なら一緒にアニメイトでも行かないか。今肌色のコピックが切れてしまってな。」
伝蔵は僕とおなじオタクだけど、自分で絵を描いたりもする。
実はその絵がとても上手で、いろいろコツを教えてもらったりしているのだけど、僕はまだ模写しかできない感じだ。
「それじゃ僕も行くよ。今日はお金も持ってきてるし。」
「なら、また放課後な。俺は寝る」
ふわぁと眠そうにあくびをしながら伝蔵が言った。
「昨日も徹夜でネトゲーでもしてたの?」
「ん、あぁ。イベントが昨日までだったんでな。それじゃ俺は寝るぜ、おやすみ」
「おやすみー」
徹夜でネトゲーして授業は寝っぱなし、こんな友達に普通におやすみーなんて言ってる自分もどうかと思った。
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