物語の始まり

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そんな中、ある王族の一家では、長子に女が生まれた。周りの者はやはりガックリした。 両親はとりあえずその女の子をレイアと名付け隠しながら、愛情を注いで育てた。 でも、彼女が5歳の時その愛情は注がれなくなった。 母親のお腹に弟が出来たのだ。 もちろん、両親からすれば、子供を国王にしたい。そうすればレイアは邪魔である。 親族以外はレイアのことを知らない。 それをいいことにして、両親は召使いに、レイアを怪我を負わせて下町に捨ててくる様に命じた。 怪我を負わせれば下町の感染病にでもかかり死ぬだろう…。 召使いは使命を実行しようと、寝ているレイアを連れて下町に行った。
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