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奈『せ、先生…
何で?』
奈月は泣きながら途切れ途切れになる声で聞いた。
石『奈月が入ってくの見えたから。
ここは辛い思い出がつまった部屋なのに…
バカ。』
【バカ】の一言を言った後、より一層先生の腕の力が強くなった…
奈『だって…
一目でもいいから、先生を見たくて…。』
石『………。
それを言われたら、何も言えないじゃんか。』
先生はそう言うとおでことおでこをくっつけて、笑顔を見せてくれた。
奈『先生、大好き。』
石『うん。
仕事も終わったし、病院出ようか。』
先生は着替えるために医局に戻った。
私は裏の出入り口で先生を待った。
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