死去、そして旅立ち

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シベリウス王国の片田舎に、それなりに大きい家があった。 その家のある一室で、二人の男が話していた。 一人は短い黒髪の壮年の男性で、床に伏せっている。 もう一人は、二十歳前後と見られる青年で、長い黒髪を一つに纏めている。 「父上何のご用でしょうか」 青年は床に伏せっている父と見られる男性にそう質問をした 「黎、私はもう死ぬ、よってお前にある頼みをしたい」 「父上、そんな、そんなことをおっしゃらないでください」 青年は父の話を聞き、悲しい顔をしながらそう言った .
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