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今の夢は何だったんだろう。
長谷川のあは、薄暗く日差しのとどかない雑居ビルで目を覚ました。といっても、夕方4時すぎ。のあはもう何日も日の光を浴びていない。外の空気もしばらく吸っていない。全面コンクリートの壁に囲まれたこの部屋は、のあが唯一存在することの赦される場所だった。
この環境についにおかしくなってしまったのか。
いや違う。私をおかしくさせたのは、環境ではなく、すべては私が原因なのだ。
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