想い(仮)

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 今日は日曜日。    パーティーも早々にやめて帰ってくると、思ったよりも疲れていたのか。いつもよりも早く寝てしまった。    おかげで只今5時。    ありえん。    休みの日に起きる時刻ではない。    また布団に入ったが、熟睡したのだ。寝れるわけない。    仕方ない。    起きよう。    ベッドから出て、キッチンへ行き、冷蔵庫を開けると―    見事に空っぽ。    仕方ない、コンビニに行って何か食べ物を買ってこよう。    そうと決まればすぐに身支度をして、お財布と携帯を持って出た。    携帯電話は常に携帯して電源を入れておかなければいけないのだ。もし、電源が入っていなかったらすぐに神原に連絡がいき、誘拐等の事件として蒼園家は動く。もし、事件ではなかったら…神原のそれは恐ろしい恐ろしいお説教と強制的にSPが付けられる。    だからもちろん、携帯の電池が三つあることを確認して家を出た。      マンションを出て、右と左の両側にコンビニがある。    朝も早いし気持ちが良かったので、散歩がてら公園向こうのコンビニに決めた。    マンションの近くにある公園はそこそこ大きい。公園をYの字に貫く歩道はジョギングやら犬や人間の散歩やらで結構人通りがある。  真ん中にある噴水は憩いの場になってるらしい。  確かに、いつ通っても誰かがいる。  管理がしっかりしているのか、夜になっても歩道はもちろんちょっと中に入ったところにも灯りがあるので安心。    ただ、一部に自宅がない人たちがダンボールを持ってきて住みついているとか。  その人たちには気を付けなければいけない。…という。    
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