*File-1*

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私は一人で喫茶店の中にいた。窓越しに外を眺めながらポッカリと空いた心を慰める為に大好きな苺のミルフィーユを待っていた。 「もぅ… 終わりにしようかぁ…」 思い出した台詞をポツリと呟いた。 私の心は、外で降り続く雨と同じ様に、くすみ泣いていた。 もう自分自身が嫌で消えてしまいたい衝動に駆られた。 会社も行く気が無く、有給休暇を使って抉られた心を紛らわそうと街へ繰り出した。 そんな時、雨に降られ近くにあった喫茶店へ入った。 メニューの中に大好きな苺のミルフィーユを見付けて注文したのだ。 本当はメニューなんて今は何でも良かった。 だって、落ち込んだ時に食欲なんて無いでしょ。 でも、喫茶店に入って何も頼まない訳にもいかないので、取り敢えず好物を注文した。
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