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｢ちょっと、痛い。放して！！！｣
私は聖が掴む手を振りほどく。
すると聖に睨まれた。
｢何なの？いきなり来て？｣
訳が分からず聖に問い掛ける。
｢お前こそ、何なの？？？｣
何故か不機嫌な聖の態度。
｢翔とどういう関係な訳？｣
声色にイライラが混じっている。
｢翔？
城崎さんの事？
ただの知り合い。｣
何で詰問されてるのか分から無いが、ここで煽ると余計拗れそうで場の空気を詠む。
｢そうは見えなかったけど？｣
腕を組み睨まれる。
｢ただ髪を切って貰っただけ。
それに城崎さんと会うのは2回目。
前に聖にパスケース返そうと思って公園で待ってた時に城崎さんに会って……それだけ。
聖こそ、何でそんなに私と城崎さんを勘繰るの？｣
私が聖を不安そうに見詰めると聖は首元を右手で擦りながら視線をそらす。
｢仕方無いだろ、
気になるんだから。｣
小さな声で呟いた。
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