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戦闘を離脱した俺はそのまま本部へと向かった
そこで虚ろな目をしてロビーで座っていると
不意に頭を叩かれた
勢いよく机に叩きつけられた俺の後ろで聞きなれた声がした
「スマン、スマン。
そんな勢いよく行くとは思わんかったわw
にしても、そんなしけた面してどうしたん?
失恋でもしたんか?w」
頭を上げるとやはりカラスだった
こいつとは同じ学校の同級生
いわゆるリア友だった
そして俺と違って銃の腕もいい
「夜鳥観察会」
ふざけた名前だがカラスが設立したギルドである
総勢50名程度
上位ギルド10位に食い込むいわゆる強豪ギルドだ
何でも入団試験に合格しない
と仮加入すら出来ないらしい
「それとも何~?
そろそろ俺のギルドに入る決意してくれたの~?」
そぅ、俺は随分前からカラスのギルドに誘われていた
「入ってくれたら、もちろん副マスターにしてあげるよん」
これがいつものカラスの誘い文句だった
だがいつも断っていた
ギルドに入っても馴れ合いにしか思えなかったからだ
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