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俺は、テーブル上の夕食の食器類をキッチンに手早く運び、響と猫娘に冷えた麦茶を出した。
猫娘は落ち着き、翠は俺の頭の上に避難している。
これで猫娘が翠に飛び付けば、俺にも被害が及ぶから少し怖いけどね…。
そして、俺は響にあらためてここに来た理由を聞いた。
「まず、さっきも言おうとしたけど、俺が妖を見ることが出来るやつだってことはわかってるよね。
もともと、俺の母親がそういう人で、俺は母親からそれを受け継いだらしくて。
ちなみに、言っておくけど、俺の母親が恵さんと仲の良い友人らしいんだ。」
度々俺は相槌を入れつつ、響の話を聞いた。
翠も、俺の頭の上でちゃんと聞いているようだ。
時々猫娘の目が怖いけど…。
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