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「あ~疲れた…。」
俺が、教室のドアを開けながら言うとタイミングよく予鈴がなった。
「ま~た遅刻寸前?毎朝よくやるな。」
教室に入ると、息切れしてる俺を見たクラスのやつらが声をかけてくる。
「めずらしい、真理まで?」
「ちょっと家出るの遅くなっちゃってね。」
真理も疲れた様子で友達と話してる。
俺が通ってるこの高校は、家からはそれなりに近い。俺も真理も、いつもは自転車なんだけど…。
「昨日さ、チャリのタイヤパンクしたんだよ。だから、今日は歩きだったんだ。」
俺は机にカバンを乗せながら、寄って来た友達に言った。
名前は、黒木 智也。細かいプロフィールはいいか。俺が、クラスで特に仲良いやつ。
「そりゃ災難。」
智也は笑いながら言った。
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