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「ただいま~。」
俺は、そう言って玄関を開けた。暑い中走って来たせいで、汗だく、息切れ。
ちなみに、家のつくりは和風。縁側とちょっとした庭があるうえ、2階もある広めの家だ。
「おかえり~。どうしたの?そんな疲れた様子で。」
母さんが、家の奥から出て来て言った。
「あぁ、また熱心な妖が出て来てさ。走って来た。」
母さんは、そう、とだけ言って洗濯物を取り込みに行ってしまった。
俺は、そのまま台所に行き、冷蔵庫から冷えた麦茶をコップに注ぎ、一気飲みした。
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