・其ノ三 ~家~

5/10
前へ
/159ページ
次へ
まぁ、ざっとこんな感じ。   俺は、部屋に入った。   「おかえり。」   テーブルの上に置かれたミニクッションの上で休んでいる(贅沢な)鳥が、俺に声をかけた。   「あぁ、ただいま。」   俺は返事を返す。   この鳥の名前は翠(スイ)。綺麗な青緑系の色をした鳥だ。 さっき喋ってたけど、実は翠は妖。それも、かなり強いやつだ。なんでも、代々この家の妖石の持ち主に仕えるとか…。 どうやら、そういう妖鳥(ヨウチョウ)の一族?があるらしく、何百、何千年ごとに妖石の持ち主に仕える力を持った鳥が生まれ(出現?)し、仕える役目を交代するとか…って話を聞いた。 翠は、かなり長くこの役目をやっているらしい。だから、もちろん妖石の以前の持ち主である俺のじーさんにも仕えていた。
/159ページ

最初のコメントを投稿しよう!

210人が本棚に入れています
本棚に追加