・其ノ六 ~来訪者~

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…ていうか…待てよ…?   「…師匠って…何…?」   思わず俺は聞き返す。   「え?だって、妖の対処法教えてくれるんだろ?だから師匠。」   「いやいやいや…同い年のやつに師匠言われるのも…」   そう、響は俺と同い年らしい。   「しかも、なんか凄い石…妖石だっけ?を持ってるっていうし…やっぱ師匠のが。」   なんで妖石知ってんの⁉ とりあえず、先にその呼び方をやめていただこう。   「いや、だから…」   「光~、響ねそれ素で言ってるよ~。変なとこ天然っていうの?」   俺の言葉を遮り猫娘が言う。 そうだ、こいつのことも聞かなけりゃ…。   て、いやいやいや…その女子が喜びそうな見た目カッコイイやつが天然であの発言ですか⁉ 初めのクールな印象どこへやら…。
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