・其ノ一 ~朝~

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それを見てた真理が、俺の背中を叩き、小さく言う。   「はやくしないと、遅刻じゃない?私行くからね。」   「え⁉マジだ…やべ」   俺は、携帯の画面を見た。   「光様‼」   まだ言っている妖に   「今忙しいから‼」   と言い、走り出そうとする俺。しかし、妖が目の前にいて逃げられそうにない。真理は妖の横を通り、俺を置いて行こうとしていた。   「あ~も~、しかたない」   そう言い、俺は妖に向けて気を放った。気を放つことにより、一時的に妖を追っ払う事が出来るんだ。 妖は「光様~‼」と叫びながら飛ばされ、姿を消した。  「光‼急ぐよ‼」   真理はすでに走り出していた。俺も急いで後を追った。  毎朝1度は妖に会うのだ。そのおかげで、時には学校に遅刻する。そのうえ疲れる。 あ~普通の生活がしたい‼ そう思いながら、学校に向かって走っている俺だった。
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