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それを見てた真理が、俺の背中を叩き、小さく言う。
「はやくしないと、遅刻じゃない?私行くからね。」
「え⁉マジだ…やべ」
俺は、携帯の画面を見た。
「光様‼」
まだ言っている妖に
「今忙しいから‼」
と言い、走り出そうとする俺。しかし、妖が目の前にいて逃げられそうにない。真理は妖の横を通り、俺を置いて行こうとしていた。
「あ~も~、しかたない」
そう言い、俺は妖に向けて気を放った。気を放つことにより、一時的に妖を追っ払う事が出来るんだ。
妖は「光様~‼」と叫びながら飛ばされ、姿を消した。
「光‼急ぐよ‼」
真理はすでに走り出していた。俺も急いで後を追った。
毎朝1度は妖に会うのだ。そのおかげで、時には学校に遅刻する。そのうえ疲れる。
あ~普通の生活がしたい‼
そう思いながら、学校に向かって走っている俺だった。
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