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10分程歩いたところでオレ達はヴァラスキャルヴの門に着いた。門の前には女性が一人立っている。
その女性はオレ達の姿を確認すると、優しい笑顔を向け、こちらに歩いてきた。
『ようこそヴァルハラへ。久しぶりね、ヴァルキューリ。久しぶりのお仕事ははかどってる?』
『あまり良くないわね…やっと一人選んだだけよ。』
…お仕事?よくわからないが神様にもやらなくていはいけない事があるのだろう。
それにしてもこの女性…すごく綺麗だ。ヴァルキューリを見たときも、同じような感覚を味わったのだが、はっきり言って次元がちがう。
例えるならば゙川村ゆ〇え(作者の1番好きなグラドルである)"の20倍は美しい。
オレはしばらく彼女にくぎづけになっていた。
よし、今からあの人のことを゙安らぎ"と呼ぼう♪
そんなオレの視線を感じとったのか、゙安らぎ"はオレの方を向くとまた優しく笑い、軽く挨拶をした。
『ようこそ、ヴァルハラへ。私の名前ばフレイア"、このヴァラスキャルヴで来客者の接待をしている者よ。』
フレイアというのか…オレは緩みきった顔を引き締め、キリッとした表情でフレイアの手をとった。
突然のことに、フレイアも目を丸め、キョトンとしている。
『フレイア、名前までも美しい…初めまして、僕はついさっきここに来た者で、名前はひ…』
…スパン!!
オレは後ろからヴァルキューリの軽快なはり手を後頭部にうけ、首ねっこをつかまれてヴァラスキャルヴの中へと連れていかれた。
『はいはい、そういうのは後からにして頂戴ね。まずはヴィーダル様にお会いするのが先でしょ。』
そんなオレ達のやり取りを見てフレイアはクスクスと笑った。
オレはこの時、死後の世界もまんざらではないと、ニヤニヤした顔で考えていた。
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