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………
突然、オレを取り巻く全ての時が止まった…オレが死んだ時と同じだ。
(ヴァルキューリがやったのか!?)
オレはヴァルキューリの方を見た。しかしヴァルキューリの動きも止まっている…どうやらヴァルキューリの仕業ではないらしい。
じゃあ、いったい誰が?
『…少年よ、力が欲しいか?』
どこからか声が聞こえた。近くに誰かいるのだろうか?オレは辺りを見渡した。
『何をしている…私はここだ。』
オレは、はっとして右手の方を見た。間違いない、声はこの棒から聞こえる。
コイツが…しゃべっているのか?
『そうだ、ようやく気付いたか…まあいい。単刀直入にきこう、少年よ、お前は今何がしたい?』
オレのしたい事…オレはヴァルキューリを助け出したい。
『ならば力を貸してやる…お前の脳の中に眠る゙術(すべ)"の一つを使うのだ。』
すべ…あのとんでもない魔法みたいなやつか!?
『そうだ、それは絶対的な力…いや知識か。それさえあればお前は彼女を救い出す事ができる。』
゙術(すべ)"があればヴァルキューリを救い出せる?だったら今すぐそれを教えてくれ!!
『だったらオレと契約しろ。お前の中に眠る゙術(すべ)"を思い出させてやる。そして私と共に生きるのだ。』
契約でも何でもしてやるよ!早くしないとヴァルキューリが!!
『交渉成立だな…約束通り゙術(すべ)"を思い出させてやろう。後はお互いの名を交わせば契約は結ばれる…少年よ、お前の名は何だ?』
オレの名前は神宮 聖(しんぐう ひじり)。アンタの名前はなんだ?
『私の名は…』
『神槍 グングニル』
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