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「今年も・・・・・クリスマス・・・・仕事やんな?」
アイドルなんて仕事をしていたら休みはいつ来るかなんて分からない。
悲しかったり、きつかったりするけど・・・
この仕事をしていたから光一やファンの皆と出会えたんだと思うと結局はよかったのかな?なんて思う自分もいる。
「多分・・な・・・・」
光一の声が少し小さくなる。
「そっか・・・。」
「寂しいん?剛・・・・。」
やっと合わされた眼は悲しげな色が映っている。
それは、光一の眼に映る僕の悲しみ?
それとも・・・光一の悲しみ?
「・・・・分かってた事やん。クリスマスが仕事なんて・・・・。
やけど、一緒に丸々オフの日を過ごしたかったな―――って思っただけや・・・」
あまりに光一の瞳が綺麗過ぎて僕は光一から眼をそらす。
その瞳に映る僕が汚く感じたから。
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