5人が本棚に入れています
本棚に追加
そして、いつしか僕は毎日勉強をするようにしていた。
少女に会う前も、少女と居る時も僕は僕が勉強出来る事を、出来る範囲でし始めた。
そして夜。少女は、僕が来るたびに笑顔で迎えてくれるんだ。
それに僕も……笑顔で答える。僕はちゃんと自然に笑えていただろうか? やはりまだ僕には難しいようだ。でも少女は笑ってくれたんだ。
そして来る日も、来る日も。
僕は勉強し、知識をどんどん増やしていった。
するとある日、変化に気付く。
少女……いや、彼女は成長していた。
以前までの彼女は白いワンピースを膝下二十センチくらいの大きいワンピースを着ていたはずだが、今の彼女は膝上十センチくらいで着ている。
髪は以前まで肩より下の位置にあったのに、今は腰の所まできていた。
それは彼女に出逢ってから五年が経ったのを知らせたのだった。
驚く僕。
なぜなら、僕には昼の記憶がないから。
そして、日にちを知らない僕にはちゃんと一日、一日を感じていて、過ごしているのか。
もしかしたら僕は、二日毎に……いや一月毎に彼女の所に行っていたのだろうか?
最初のコメントを投稿しよう!