闇より、僕は始まる。

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 そして、いつしか僕は毎日勉強をするようにしていた。  少女に会う前も、少女と居る時も僕は僕が勉強出来る事を、出来る範囲でし始めた。  そして夜。少女は、僕が来るたびに笑顔で迎えてくれるんだ。  それに僕も……笑顔で答える。僕はちゃんと自然に笑えていただろうか? やはりまだ僕には難しいようだ。でも少女は笑ってくれたんだ。  そして来る日も、来る日も。  僕は勉強し、知識をどんどん増やしていった。  するとある日、変化に気付く。  少女……いや、彼女は成長していた。  以前までの彼女は白いワンピースを膝下二十センチくらいの大きいワンピースを着ていたはずだが、今の彼女は膝上十センチくらいで着ている。  髪は以前まで肩より下の位置にあったのに、今は腰の所まできていた。  それは彼女に出逢ってから五年が経ったのを知らせたのだった。  驚く僕。  なぜなら、僕には昼の記憶がないから。  そして、日にちを知らない僕にはちゃんと一日、一日を感じていて、過ごしているのか。  もしかしたら僕は、二日毎に……いや一月毎に彼女の所に行っていたのだろうか?
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