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「…。」
顔を上げて廊下を見渡した。
相変わらずすれ違う生徒がこっちをチラチラと見ているのが嫌でも分かる
何やら向こうの方から一年の野球部とサッカー部(と思われる)奴らがこっちに近づいてきていた。目が合うとニヤニヤコソコソしながらこっちを見ている
全く意味不明であったが無視して放っておいた
あきらは中の女子達と話しているみたいだった
「……。」
あと昼休み何分なんだろ…。廊下の時計を確認するために顔を上げると、さっきの野球部とサッカー部(と思われる)の知らない連中がゾロゾロとこっちに来た
「鍬兎先ぱ~い。こんなところで何してんですかー?」
その中でも妙に上機嫌な奴が話し掛けてきた
なんだこいつ…髪の毛赤っぽい…。
目の前にいる奴らは全員俺よりも身長が高く、ガッチリした体型をしていた
しかも何故かそんな奴らに囲まれる…。
なんだ…喧嘩でも売ってんのかこいつら……。
喧嘩は前にいろいろあって、出来なくはない。けど…面倒をおこしたくないのでシカトした
「あっれ~?シカトですかぁ?」
男達はゲラゲラと下品に笑っている
「なんか用があるなら早く言え……」
シカトしてんのになんで喜んでるのか理解出来ない…。
「先輩、知ってます?」
「何をだよ…」
「先輩って男女関係なくみんなに好かれるタイプみたいですよ」
こいつらの言ってる意味が分かんなくて…軽く流した
「……はいはい…。」
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