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生徒会長特別私室。
『バタンっ!』
ドアを勢いそのままに開けるとその音で燈磨が目を覚ます
「おめーら…もうちょっと静かにしろ…」
言い終わるか終わらないかの内に燈磨はまた眠りについた
乱れた息を整えてソファーに座る
飲み物を飲んで、食べかけだったパンを手にとり呼吸を整えながら食べ始める
あきらも時間がないと言いながら急いで食べていた
「にいちゃんどーしたの?急に走り出すからビックリしたよ^^」
「い、いろいろあるんだよ…」
「ん?^^」
あきらはとくに気にする様子もなく…弁当を食べる
こいつは見た目とのギャップというやつがすごくて…こんななりでもご飯を食べる量は俺の倍以上は普通にある
「美味い^^☆」
今日は6時間目に全校生徒が集まり、制服とか頭髪検査とかがある
もちろんサボろうと考えていたけど、兄の…しかも生徒会長の燈磨に逆らえるはずもなく、出るハメになっている
…めんどくさいなー……。
あっという間にあきらがご飯を食べ終わったとほぼ同時に予鈴のチャイムが鳴った
「にいちゃんは行かないの?^^」
「…んー…」
「じゃあ僕は行くねー^^☆」
雑誌をみながら5時間目を出なくていいやと考えながらまだのんびりと飯を食べる
五時間目の始まりを知らせるチャイムがなる
しばらく雑誌を読んでいたけど、燈磨が起きないし暇だしで校内の見回りに行った
授業は暇だからサボる生徒は少なくないし…。1年生でもサボる奴はサボるからな……。
部屋を出て鍵をしめ、そのまま1年生の教室から見回りに行く
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