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憂兎side---------------------
「…。」
「…。」
昼休み。
眠かったし先生もいなかったから保健室で寝ていた
もちろん亜槻も一緒に
先に目を覚ますと亜槻はまだ寝ているようだった
「…。」
「‥‥ぅと」
?
今名前を呼ばれたかな…?
なんの夢みてるんだろう?
亜槻side---------------------
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「…え?引っ越すって‥‥いつ?」
憂兎は驚いた顔をみせた
「今週にはもう引っ越すかな…」
「…。いつか帰ってくる?」
「どうだろうな…。でもそんな遠くには往かないからな^^」
小学校を卒業して次の日
憂兎は俺の家に来ていた
「中学は…もちろん‥‥違う?」
「…そうだな」
「…。もっと早く言ってくれれば良かったのに…」
「悪いな‥なかなか言えなくて」
「お父さんに言って旅行は中止してもらわないと‥」
「…それはダメだろ^^」
「でも‥亜槻…」
憂兎はその場で泣き出した
「お、おいおいっ…泣くなよ^^;」
「だって…帰ってきたらっ…も、もぅ‥いないんでしょ…?」
「…。」
「…亜槻」
「……なぁ、泣くな‥憂兎」
泣いてる憂兎の頭をいつものように優しく撫でる
「‥‥うっ…っ…」
「二度と会えなくなるわけじゃないだろ?‥な?」
「……。また会える‥?」
「…あぁ。‥多分な」
「多分?」
「‥えーと…絶対な^^;」
「ぅん……」
こんな曖昧な約束をしていいのか迷ったけど‥しょうがないか
引っ越すっていっても海外だし…
多分もう会えなくなるな……。
「じゃーな、憂兎」
「…。」
「…。」
「……うん‥‥またね亜槻」
憂兎はできる限りの笑顔を向けると走って行った
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