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席についてバックを床に置く
前の席に座ってる。髪の毛を外にはねさせているのが特徴な平凡な顔の内川という(一応)友達が話しかけてきた
「よぉ、鍬兎…お前昨日大丈夫だったか?」
「な、何のことだ…?」
「昨日さー…ほらあの……岸田って奴…あの金髪の奴…そいつから電話があって、お前の家を教えてほしい。って言われたからよぉ」
「んで…教えたのか?」
「あぁ、んでも、なんか鍬兎の落とし物拾ったから届けるとかなんとかで…」
「学校で渡せって言っとけよ」
つか、明らかに嘘くせーだろ……。
まあ…もういいけど…。
「言ったんだけどなー…なかなか言うこと聞かなくてなぁ。」
「ふーん。あっそ…」
席が一番窓際だし、暇だったから無心で窓の外をみる
『キーンコーンカーンコーン』
チャイムと同時に先生が入ってくる
「えーっと、みんないるな?話がある、聞いてくれ。今日は授業四時間の予定だったが急遽三時間になった!」
それを聞いた生徒達は大喜びしていた
「ま、ソレだけだ。今日は授業中寝ることがないように」
まだうるさい教室の中、先生は何かおもいだしたらしい
「あー…鍬兎…お前は授業が終わったらいそいで生徒会長のとこへ行け。」
「え…?」
理由はだいたい予想つく
「昨日は大変だったな…」
っと優しく微笑んでくれた…。…心配してくれたみたいだ…。…ちょっと嬉しいってか…安心する……。
「しかしまぁ…押し売りの訪問販売も怖いからな…。」
先生の言葉を聞いたけど…。…意味わかんなかった…。
「へ…?……何言ってんですか?」
「ん?だからその勧誘みたいのがきたんだろ?犯人はまだ見つかってないみたいだけど…いやぁ、さすが会長だなぁ。あの方は子供の頃誰もが憧れたヒーローそのものだなぁ…うんうん。」
先生はかってに1人で納得して教室を出て行った
おそらく…燈磨は昨日のことを押し売りとして学園長に報告したのだろう
この学校はただでさえ評判があまりよくないし……
これ以上生徒同士のいざこざがあると、もうどうなるかわからないから…誤魔化せるとこは誤魔化しておこうとしているのだ…多分…。分からないけど…
だからって…どんな恐ろしい押し売りなんだよ…;。
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