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部屋を出てしばらく廊下を歩いていると、女子の歓声が聞こえてくるような気がした
「先輩待ってくださーい^^歩くの早いですよー☆」
あきらは他の生徒の前だと普段は先輩と読んで敬語になる。…多分兄弟であることを悟られないようにだと思う。……じゃなくて、今はそれどころじゃない!
「いいからはやくしろ……;!」
女の子がある一定の距離まで来るとひどい時には気を失ってしまうぐらい…俺は女子が何故か苦手なのだ…。
それもあって…先月、むやみに群がる人達全員に謹慎処分という意味不明な校則がつくられた
なんともむちゃくちゃだけど…コレは生徒会長の燈磨が俺のために考えてつくってくれた校則だった……らしい…。
それにもかかわらず、寄って来ては謹慎処分になる皆生徒が後をたたない
まあ、新年度早々だから普段より厳しくみている部分もあるんだと思う…。多分だけどこれはもう少ししたらもうちょっと緩むんじゃないかな……。
あきらの教室は15教室…。まぁ、真ん中ぐらいにある…。
教室につくなり、中にいた生徒が見てきた…。2年生が此処にいるから当然のことだけど……。
「はやくしろよ…」
「あいあーい^^☆」
あきらが教室に入って行ってる間、出入口で待つ
「…?」
ポケットにアメが入ってた…。ちょっと運がいいかも……。
この前で全部無くなったと思ってた…。
その最後のひとつを口の中に放り込む
「……。」
まだかな…。
気になって教室の中を見ると、あきらは5人ぐらいの女子達に話し掛けているみたいだった
「あきら君…//。副会長さんのメアド知ってたらおしえて…欲しいんだケド~…」
「ごめん…僕まだぁ、先輩達とそんなに仲良く無いんだ^^☆」
あきらは上目遣いで断っていた。
相変わらず、恐ろしい弟だ…。女子達はそのまま動かなくなってしまった
あきらの得意技にやられたようだ…。
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