天使と悪魔のエトセトラ

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天使と悪魔のエトセトラ

 僕の名前は根本 正彦(ねもと まさひこ)。歳は17才で、高校二年生だ。趣味はゲーム。特技と言えるものは特になし。  突然だけど、僕は今、恋をしている。相手は同じクラスの女の子で、河合 裕菜(かわい ゆうな)さんと言う。ゲームオタクの僕には正に高嶺の花ってヤツだ。 "貴方の恋を助けてあげましょう。"  部屋のベッドで横になっていると突然、声が聞こえた。  バチバチッという音と共に部屋の何もない空間から小さな穴が出現する。その中から二人、まるで漫画や絵本に出てくるような天使と悪魔が僕の前に出てくる。  一人は女の子。大人とも子供とも言えないくらいの見た目をした、背中に白い羽根の生えた銀髪の女の子。  一人は男の子。見た目は幼い子供のようで、まるで牙のように見える八重歯と、黒い羽根が特徴的だ。 『ちょ、せめえよ!詰めろって!』 『あなたこそ、もう少し詰めて下さらない?』 『ってめえ!天使なら少しは気ぃ遣いやがれ!』 『うるっさいわね!あんたこそ悪魔なら色恋沙汰にしゃしゃってくるんじゃないわよ!』  なんかゴチャゴチャいってるその二人は僕の前に立つとこう言った。 『貴方の恋、私に任せなさい!』 『お前の恋、俺に任せろ!』  あの、何ですか?この状況は。誰か僕に教えて下さい。
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