💕可憐可愛いよ可憐💕

到着……

　ゲームセンターに着いて一時間……

　可憐がそろそろ帰る時間、ということで、最後にあるものをやることにした。

「ぷり……くら？」

　うん、と僕は頷く。

「お兄ちゃん、それはどんなものなんですか？」

　それはね……と一通りプリクラの説明をする僕。

　可憐は話を聞くと驚いた顔をして、こう言う。

「撮ったお写真をその場でシールにするなんて……。すごいね！　お兄ちゃん！」

　でも……と可憐の話は続く。

「お写真を撮るんだったら可憐、制服じゃなくてもっとおめかしした方が良かったな……」

　そう言われ僕はあることに気付く。

　……今思ったら、可憐との写真は全部私服だ。制服で撮った写真が一枚もない。

　僕は可憐に制服のまま撮ってほしい、とお願いをする。

　可憐は不思議そうになんでですか？　と答えた。

　僕は、さっき思ったことを可憐に話す。

　そして、可憐の制服の写真が一枚ほしいんだ、と再度お願いをした。

　すると可憐は少し顔を赤くし、俯いた。

「そんな、可憐の制服のお写真がほしいだなんて……」

　ダメかな？　と僕は可憐に聞いてみる。

　可憐は顔を俯かせたまま、呟くように言う。

「……いいですよ。お兄ちゃんに可憐の制服姿、覚えていてほしいもん」