13人が本棚に入れています
本棚に追加
「あーそうだ。先週のあゆみたんコスプレ衣装、どうしますか?車に積みっぱなしなんスけど。」
封印した過去だが仕方ない。捨てるわけにもいかんし。
「あれ、ブレザーは返してもらうわ。パンツはいらなーい。あげるよ。」
いらないです。つかそれが一番処理に困るんスけど…。そーいや「即金1万」の事もスッカリ忘れてた。
「えー?君の我慢汁が付いたのを私に洗えと云うの?それにあのパンツ、ラペルラのブランド物で8千円するんだよねぇ。煙草で焦がしたシャツも布代だけで2千円かかってるし。」
付いてねえ!我慢汁なんか出してねえ!それよりもパンツ1枚8千円だとっ!何て云うもん穿いてんだ!
「じゃあ、そちらで捨てて下さい。1万はイイデス。期待してなかったし。」
もしかしたら、あの煙草も、このパンツも全部この女の罠に思えてきた。だけど追求すまい、しちゃいけない、俺の第六感がそう云ってる、気がする。
「んで、これからドコ行くんスか?」
「決まってるじゃない。勿論イ・イ・ト・コ・ロ。(はぁと。)」
最初のコメントを投稿しよう!