PrologueEpisode2

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「あーそうだ。先週のあゆみたんコスプレ衣装、どうしますか?車に積みっぱなしなんスけど。」  封印した過去だが仕方ない。捨てるわけにもいかんし。 「あれ、ブレザーは返してもらうわ。パンツはいらなーい。あげるよ。」  いらないです。つかそれが一番処理に困るんスけど…。そーいや「即金1万」の事もスッカリ忘れてた。 「えー?君の我慢汁が付いたのを私に洗えと云うの?それにあのパンツ、ラペルラのブランド物で8千円するんだよねぇ。煙草で焦がしたシャツも布代だけで2千円かかってるし。」  付いてねえ!我慢汁なんか出してねえ!それよりもパンツ1枚8千円だとっ!何て云うもん穿いてんだ! 「じゃあ、そちらで捨てて下さい。1万はイイデス。期待してなかったし。」  もしかしたら、あの煙草も、このパンツも全部この女の罠に思えてきた。だけど追求すまい、しちゃいけない、俺の第六感がそう云ってる、気がする。 「んで、これからドコ行くんスか?」 「決まってるじゃない。勿論イ・イ・ト・コ・ロ。(はぁと。)」
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