PrologueEpisode2

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 いきなり後ろから話しかけられた。背の小さい見た目22、3歳てところか?赤の短ランジャケットに黒のハーフパンツ。手にはドライビンググローブ。あっこれは俺でも知ってる。 「アンタ…日向コズエだ。「エリオン」の…。え?キチさん?俺の事?」  部長がまぁた悪戯顔で見てやがる。えーと。どう云う事でしょう? 「私が付けたのよ君のニックネーム。命名したのっ!私達ペンネームで呼び合っているのよ。この子はそのまんまコズエ。ちなみに私は姐さんって呼ばれてるわ。」  はぁ。忘れていたわけじゃないが、ここはオタクの集まりなんだよな。非日常な事を驚く事にもう疲れたよ。で、なんで「キチ」なの? 「「さん」付けじゃなくて「君」付けにすれば解るでしょ?」  キチさん、キチ君、キチくん……キチク……鬼畜っ! 「笑えません。センスアリマセン。却下して良いスか?」 「ねーコズエ、先週のコミケで面白いモノ撮れたんだけど見る?」  ゴメンナサイ!ウソです!最高です!俺、一発で気に入っちゃいましたっ!そうですっ!俺、キチって云うんだっ!よろしくねっ!
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