13人が本棚に入れています
本棚に追加
いきなり後ろから話しかけられた。背の小さい見た目22、3歳てところか?赤の短ランジャケットに黒のハーフパンツ。手にはドライビンググローブ。あっこれは俺でも知ってる。
「アンタ…日向コズエだ。「エリオン」の…。え?キチさん?俺の事?」
部長がまぁた悪戯顔で見てやがる。えーと。どう云う事でしょう?
「私が付けたのよ君のニックネーム。命名したのっ!私達ペンネームで呼び合っているのよ。この子はそのまんまコズエ。ちなみに私は姐さんって呼ばれてるわ。」
はぁ。忘れていたわけじゃないが、ここはオタクの集まりなんだよな。非日常な事を驚く事にもう疲れたよ。で、なんで「キチ」なの?
「「さん」付けじゃなくて「君」付けにすれば解るでしょ?」
キチさん、キチ君、キチくん……キチク……鬼畜っ!
「笑えません。センスアリマセン。却下して良いスか?」
「ねーコズエ、先週のコミケで面白いモノ撮れたんだけど見る?」
ゴメンナサイ!ウソです!最高です!俺、一発で気に入っちゃいましたっ!そうですっ!俺、キチって云うんだっ!よろしくねっ!
最初のコメントを投稿しよう!