PrologueEpisode1

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《派遣先》 「─────!!!───!!!」  何で俺はこうも女の地雷を踏むのだろう?朝っぱらから会議室に連れ込まれ酷い罵声を浴びせられている。 「─────!!!───!!!」  まあいつもの事だ。どうせ俺の耳には届いてないし、(つか聞いてねぇ。)早く煙草が吸いたいとしか思ってませんよ。 「ちょと!聞いてるの!」  だから聞いてねぇっつーの。 「ん?で?結局、何なの?俺、何かやらかしたわけ?」  さあて、ヒステリックな女はいつも最後はこうだ。涙目になって渾身のビンタを喰らわすんだろ?解っていてワザワザ喰らうほど俺はマゾじゃねぇ。こうやって右手を抑えてしまえば……。 「◎■△●▽◆○※!!!」  オイオイオイオイ!!……何で股間を蹴り上げる?そこはダメだろ?反則だろ?アンタッチャブルだろ!? 「さ・よ・う・な・ら!このキチク!」  キチクかぁ…。キチクってどーゆー字書くんだっけ?あぁ確か「鬼」の「畜生」だったよなぁ。そーいや前の女の捨て台詞は「外道!」とか「ろくでなし!」だったし…?そうか…とうとう人じゃなくなったか(笑) 「それにしても…うぅ…痛ぇ。」
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