PrologueEpisode1

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 ありえねぇ。黒と白のツートンのスーツ…いやタキシードか?シャツはドレスシャツにスワロフスキーやらシルバーアクセやらがウルサいほどに散りばめられてる。んで懐中時計?何に使うんだこんなもん。携帯で良いじゃねーか?もしかして今日のイベントって晩餐会とか何かのウエイター?いや、んな事ねぇな。訳解んなくなってきた。 「とりあえず着ましたけど…。何なんスか?これ。」  部長、俺を見るなりテンションがいつもの8倍くらいに上がりやがった。 「きゃ~!やっぱ君にはコレと思ったのよね!私のチョイスに間違いは無かったわ~!あとは髪型よね。本当ならハイプリーチかけて自然な金髪にしたいんだけど今更遅いからゴールドスプレーで染めちゃいましょ!」  え?何?ナニ? 「大丈夫よ?シャンプーすれば落ちるから。」  いや、ちょと、意味が解らない…。 「あ、シャンプーする前に一度リンスを先に馴染ませると落ちやすいよ。」  え、あの、そうじゃなくて…。 「え?もしかしてリンスインシャンプー派?だめよ毛根傷むわよ。」  シャンプーの話じゃねぇ!!
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